事業内容
business
MBR(膜分離活性汚泥法)を使用した
次世代の水処理設備の設計・施工を手掛けています。
さまざまな現場での経験を元に、水処理の知識を蓄積している当社では、現在、さまざまな工場・プラントでMBR(膜分離活性汚泥法)の施工・維持管理を行っています。MBRは膜ユニットを使用することから沈殿槽が不要で、少ないスペースでも曝気槽の設置が可能。運転が簡単で、処理水の質が標準活性汚泥よりも飛躍的に向上しています。日本では2000年代初頭から普及し始め、当社ではいち早く技術研究に取り組んで事業化。営業・設計・施工はもちろんのこと、微生物の管理やシステムメンテナンスまで、設備の導入をトータルでサポートいたします。

水処理システムのお困りごとを解決する
コンサルティングサービス
工場排水の処理は会社の数だけやり方に違いがあるといわれ、専門知識がないと最適な方法を見つけることが困難です。大手メーカーから技術関連の相談を受けるなど、豊富な知識・経験を持つ当社では、これまでの実績から業種に応じた排水処理を提案。水質改善やランニングコストの軽減に注力します。遠方のお客さまの場合は、コンサルティングの後、提携している協力会社に施工や維持管理を委託し、当社から消耗材となる薬品の供給を行います。
eウェーブがご提案するMBR(膜分離活性汚泥法)システム
当社ではMBRの膜ユニットを東レ株式会社と15年以上にわたって共同設計しています。多くの現場を見てきた当社の経験と、東レ株式会社の高い技術力が結集した膜ユニットは、現在、国内で着実にシェアを伸ばしています。近年では最新システムであるNHPの膜も手掛けており、こちらも高い評価をいただいております。東レ株式会社の膜と栗田工業株式会社の製造する装置を組み合わせた設計は、当社が提供する排水処理システムの個性として確立されています。

最新のMBRシステム
従来のMBRで使用される膜ユニットは、ABS樹脂のボードに不織布を貼り付け、コーティングを施したカートリッジで排水処理を行っていました。最新のMBRシステムであるNHPでは、このABS樹脂のボードをなくすことで膜ユニットの厚さを従来の3分の1に圧縮。膜の揺らぎと微生物の働きによって汚泥の処理能力も約1.5倍向上しています。紙だけで作られたカートリッジなので容易に交換でき、コストも安価になっております。

省スペース
MBRでは、膜ユニットで曝気混合液を強制的にろ過するため沈殿槽が不要になり、標準活性汚泥法と比較して曝気槽の大きさを3分の1〜2分の1の大きさに縮小することができます。設備がコンパクト化されたことで従来の60%程度の敷地でも設置が可能になり、省エネにも効果を発揮します。

オンラインデータ管理でリアルタイムに異常を検知
24時間体制で稼働する工場や遠方の工場の場合、トラブルが生じた際、すぐ駆けつけられないことがあります。当社が提供するMBRでは制御盤にIT技術を組み込み、遠隔監視・遠隔操作できるシステムを確立。スマートフォンやタブレットで設備の稼働状況を確認できます。当社からの操作で、圧力センサーでの膜の詰まり具合のチェック、ブロアーで水中の空気の補充などを行い、緊急時には非常停止装置を作動させることも可能です。

充実のアフターサービス
施工後のアフターサービスも充実。オンラインシステムを活用し、お客さまが水処理で時間と手間が取られないよう当社で全面的に点検・メンテナンスを行います。ポンプへの異物混入や、供給している薬品・調剤で効果が見られないなど、遠隔での監視・操作のキャパシティを超えるトラブルの際は現地に駆けつけ、早急に対応いたします。遠方のお客さまに関しても協力会社との連携でスピーディーに解決いたします。
酵素・微生物製剤MS-30でさらに浄化性能を向上
当社では酵素・微生物製剤MS-30を取り扱っております。MS-30は活性汚泥のための酵素・微生物製剤です。
枯草菌の一種で、環境の変化に強い菌で有機物を効率的に分解してMBR透過フラッグスを劇的に向上させます。

施工後のメンテナンス・消耗品の交換も安心
アフターサービスもお任せください。
MBRの要ともいえる膜ユニットは、工場の業種によって差はありますが、平均5年で寿命を迎えます。耐用年数を超えて使用すると亀裂から汚泥が流出する可能性があり、定期的なメンテナンスが必要となってきます。一定の使用期間を迎えたお客さまに関しては、膜ユニットや微生物の生育に必要なブロワーなどを点検し、ご予算に応じて交換・補修などの提案をさせていただきます。近年では交換の手間が軽減され、予算的にも安価なNHPの膜ユニットが主流になりつつあります。